バックパッカー1日目:ベルリン→ミュンヘン

tsukihoshi2009-07-20

  • 朝食

9時起床。
朝食はホステルのビュッフェにするか迷ったけど、結局お向かいのベッカライ(ベーカリー)で好きなパンとコーヒーにすることにした。パンはケーゼ(チーズ)プレッツェルと、さくさくの薄いメロンパンみたいのの中にクリームが入ってるやつ。どっちもでかい! 味は大味だけどまあまあ。タバコ吸ってから、飲むヨーグルトとチョコバーと水を同じ店に買いに行った。この店は店員さんがすごく感じいい。ローゼンターラープラッツ駅前の中東人キオスクの兄ちゃんの感じ悪さとは正反対だ! 飲むヨーグルトはチーズみたいに濃くて激うまだった。

↑泊まったCircus Hostelの朝の外観。1階のカフェでみんな朝ごはん食べてますね。ここは新しくて清潔でデザインがセンスよくて、スタッフは英語が話せて親切。そしてホステルなので安い。超おすすめです。
さて、今日は午後の飛行機で1人でミュンヘンへ行く。何も計画してないので焦る気持ちを押さえながら、出発の準備。

  • 1人旅へ出発

12時にホステルをチェックアウトして出発。今日から数週間、Sバーンは車両整備のため全部ストップしてるけど(地上の電車をすべて運休なんて、日本ではありえへんよなあ。DBの在来線は通ってるけど、それにしてもダイナミック)、小舟さんの情報に助けてもらってシェーネフェルト空港へはバスで無事に到着。
搭乗までの待ち時間の間も、1人旅の計画を考える。考えてもなかなか旅程が決まらないので焦る焦る。バックパッカーをするのも、ユースのドミトリー(大部屋)に泊まるのも人生で初めてなので、ナーバスになってるのが分かる。
時間が来て、エアバスに搭乗。離陸すると、街が山が雲が、一望に見渡せる。


きれい!と感動。最高だー! 地上ではすごく焦ってたけど、この絶景を見たら「どうにかなるや、楽しもう!」と思えた。

1時間で無事にミュンヘン空港へ到着。ベルリンのとは違うし、ミュンヘンSバーンの切符の買い方が分からなくて途方に暮れかけていたが、通りすがりの人に英語で聞いて解決、切符をゲット。
Sバーンでマリエンプラッツへ向かう。車窓からの風景が、ベルリンとはまったく違う土地へ来たことを感じさせる。畑がだーっと広がっている。麦畑もある。広い、とにかく広い。オレンジがかった明るい茶色の三角屋根の家々。
マリエンプラッツ駅に到着。すごい!! 街の活気と壮麗な市庁舎に感激! ドイツで音楽活動してらした私のヴィオラの師匠が「ミュンヘン最高! ぜひ行って!」と言っておられた意味が一瞬で理解できた。

↑駅前で「パッヘルベルのカノン」を演奏。


↑市庁舎。圧巻の豪華さ。
Paulanerのテラスでヴァイスビア(白ビールミュンヘン地ビール)を飲んだ。

この香り! 深い味わい! これまでの人生で飲んできたビールの中でいちばんうまかった。もう最高。
パーフェクトな気分で近くを歩く。
フラウエン教会に入る。夕方だったので塔に登るエレベーターは終わってたけど、その荘厳さに感動。



すごい。素晴らしいとしか言いようがない。お祈りをして泣く。
教会を出てから近くを歩いた。



あちこちの教会や古い建物のたたずまいに感激し通し。
もっとゆっくりしたい気持ちを押さえて、重いバックパックから解放されるためにも、今夜の宿を目指して中央駅へと向かう。
ここからはシャイセ(くそ)!でしたよ。
中央駅のツーリスト・インフォメーションで宿への道やら明日の宿探しやらを「助けて」もらって。明日の宿を求めてフュッセンのあちこちのユースやホテルに電話するもノーヒットだし。不安な気持ちのまま、DB(ドイツ鉄道)のカウンターで明日のフュッセン行きの切符を買って。担当者のなまりのひどい英語ときつい口調にくじけそうになりながらも、切符ゲット。でもその担当の人は最後にニカッといい笑顔を見せてくれた。実はいい人じゃんかよ。
トラムで今夜の宿「A&Oミュンヘン」へ行こうとするも、乗り場が分からず待ち人に聞く。親切な人で丁寧に教えてくれた。
やっとの思いでA&Oに着いたら、入口の外で若者がたむろして騒いでてすげえうるさいの。げーっと思いながらチェックインしたら、受付の人が愛想ゼロやし。
そして部屋がどこか分からない。やっとみつけた部屋はなぜかカードキーで開かず、ビリヤード中の男子に聞く。他の男子にからかい口調で何か言われるし、しかもカードキーは正常で部屋はちゃんと開いたし、屈辱的。どうやらあたしはカードをリーダーに通してから後の動作が早すぎたらしい。今日は空港で手荷物受け取りの時に「待て!ゆっくり!」と言われたし、私はどうも全体的に急ぎすぎ、焦りすぎなのかもね。なんだか意味深いな。
疲れてるし気持ちがくさくさしてて、もうこのまま寝てしまおうかとか思っていた。すごい「ベルリンシック」になって、早くベルリンに戻りたい、小舟さんたちの近くで安心していたいと切実に思った。
でも、エネルギーを振り絞ってさっきつながらなかったフュッセンのユースにダメもとで再度TELしたら、なんとつながって明日の宿泊はすんなりオッケーに。ここから調子が上向きになってきた。
やっぱりこのまま寝てしまうのは惜しいので、えいやっと元気を出して夜のミュンヘンへ繰り出した。トラムで乗り合わせたルーマニアのツーリスト女子がかわいくて良い子だった。中央駅で「良い夜を!」と言って別れた。
中央駅から歩いてマリエンプラッツへ向かう。

↑夜の大噴水。

↑夜の城門。
そして夕方に来た辺りに歩き進むと、路上ですんごい上手いカルテットが始まった!

これはパフォーマンスというよりミニ演奏会だ! この人たちバカテクです。楽しい!素晴らしい! 1st.ヴァイオリンの人(中央の人)が友人に激似だった。弾き方も似てるのな。
やっぱり勇気を出して来て良かった、と嬉しくなった。
市庁舎脇のDonislのテラス席でヴァイツェンを飲んだ。

幸福な気持ちでA&Oに戻って、眠った。