なまみーず など

  • その後の不自由

その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく)

その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく)

私らの中では話題の名著。
最初から最後までほぼ共感しどおしだった。共著者の上岡陽江さんも書いてるけど、読んでて「私はね、〜〜」と話したくてたまらなくなる。そういう力を持つ本ってなかなかないですよ。すごい効果だよね。
使われてるのは徹底的に現場の言葉、当事者というか本人というか仲間の言葉。言葉の本物度合いが違う。「ニコイチ」とか「生身はつらいよ」とか、たくさんのキーワードが我が身にハマりすぎてて痛い。そう、生身はつらいんだよ。想像していたよりもかなりつらい。私もずいぶん長い間「酔い」を使って生きてきて、1年前から依存を切り始めて、今は生身のつらさを心身で味わってるから、よくよく分かる。この本にも書いてあったけど、心理的な痛みだけじゃなくて本当に体が痛い。
それでもやっぱり生身がいい。痛くても、これは自分の痛みなんだってちゃんと分かるほうがいい。ごまかさずに痛みを感じれるほうがいい。
今は希望があるから、痛くても大丈夫。痛くないフリをする必要はもうないんだ。
「なまみーず」の皆さんに感謝をささげます。
あ、イラストも最高です!

サフラン・キッチン (新潮クレスト・ブックス)

サフラン・キッチン (新潮クレスト・ブックス)

そんなこんなで、痛かった1冊。読みながら昼寝したら悪夢を見てしまった(苦笑)
主人公であるイラン出身の母マリアムの思考と感情と言動がよくよく分かるだけに、まるで私自身を見ているようで歯がゆかったんだけど、それでもやっぱりマリアムはたくましい。したたかで、美しい。
『テヘロリ』(と勝手に心の中で略してますが)を読み直したくなった。
テヘランでロリータを読む

テヘランでロリータを読む

  • 見知らぬ場所

見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)

見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)

もう何回読んだか分かんないけど。ラヒリは天才と思う。

  • 技法以前

技法以前―べてるの家のつくりかた (シリーズ ケアをひらく)

技法以前―べてるの家のつくりかた (シリーズ ケアをひらく)

さて、べてるへいつ行こうか。

  • こんなとき私はどうしてきたか

こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)

こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)

「帰る所は平凡な里」。そうそう、回復して向かう場所は病気の前にいた場所じゃない。パラダイスじゃない。平凡な里で、今までは感じられなかった落ち着きの中で、「もしかしてこれって幸せなのかな?」と思ったりするんだよね、きっと。中井先生。