大きな学び

全障連(全国障害者解放運動連絡会議)の30周年記念大会プレ企画「電気ショック療法を切り口に精神医療の<今>を語ろう」に行ってきた。
概要→http://www.arsvi.com/0d/zsr2000.htm#061028
大阪や京都などの障害を持つ当事者、東京の当事者、電気ショック療法の体験者、精神科医師、精神科看護師、学生など計40人弱が参加していた。ソーシャルワーカーはいたのかな? 分からない。
私は電気ショック療法にまったく無知でした。大阪府下のいくつかの病院でも現に日常的に行われているのに。
私が去年大学で受けた精神医学の講義では、精神科医でもある担当教員は「電気ショック療法は重いうつの患者さんには有効です。それは科学的に証明されてます」と言っていた。副作用などの説明は一切なかった。「科学的な証明」の内容が具体的にどのようなものであるのかの説明もなかった。
今年の夏に行った病院実習でも、あるソーシャルワーカーの方は「電気ショックは有効」とおっしゃっていた。
こうやって、電気ショック療法に無知で無関心、であるがゆえに直接的ではないにせよ結果的に電気ショック療法を容認する「支援者」が育てられていく。
会の中で紹介のあった、全国精労協(全国精神医療労働組合協議会。精神医療従事者の組織)による電気ショック療法についての病院調査によると、2002年の段階で通称「生がけ」と呼ばれる無麻酔での電気ショック療法を行われた人が全体の1割いたという。
怖い。怖すぎる。でもこれが現実。そして私はその現実を知らなかった。