センター試験雑記

新聞にセンター試験1日目の問題と解答が載っていた。世界史Bを大問2つくらいやってみたけど全然分かんなくて、案の定答もほとんど間違ってた。世界史マニアだったのはすでに10年だからなあ、しゃーないわ。
英語も大問3つくらいやってみて、これはさすがに9割くらいは合ってた。熟語は忘れてますけど。
あと国語の現代文の問題をちら見したら、松村栄子という人の「僕はかぐや姫」という小説が載っていた。私はこの人の作品は読んだことないですが、出題されてたところは面白いと思った。自分のことを「僕」と呼ぶ、2人の女子高生のお話。2人が自分の名前に対してどう距離をとるのかを探ったり、一人称(自分の名乗り方)を模索する様子に惹かれた。以下引用。

「名前、間違われるのって一番腹立たない?」
「慣れてるから・・・」
(中略)
「自分だって忘れちゃうことあるんだよ、名前。先生が間違えたって仕方ないよ」

とか。
私は名字が長めでしょっちゅう間違えられるので、「慣れる」という感じはよく分かる気がする。小学校4年頃からはどこの誰から間違えて呼ばれても訂正せず涼しい顔で返事するようになった。慣れていくこと、いちいち気にしなくなることは、無駄に感情を消耗したくないから。私の場合、「別に名前なんてどうでもいい」と思っているのは、8割くらいは本当にそう思っていて、でも2割くらいは強がってる気がする。
そして、この小説にも絡んでくるジェンダーセクシュアリティと名前について。私は自分の下の名前(ファーストネーム)は好きじゃない。20代前半に恋人にはファーストネームで呼んでほしいと思っていた一時期を除くと、幼稚園ごろから現在に至るまでずっと違和感がある。ファーストネーム問題とヘアスタイル問題(私は今27歳にして人生初の長い髪の毛体験を味わっている=これまではずっと短かった)は、私の人生の基調低音みたいに流れ続けてきた。
自分のファーストネームは、英語で表記されたり発音されるぶんには、一切の意味をなくした記号みたいに感じられるから大丈夫なんだけど。日本語の表記と読みではダメです。
じゃあどんな名前がいいのかと言われたら、今のところ日常生活では名字から派生したニックネームで呼ばれるのがいちばん抵抗がない。呼ばれたら自然に振り向ける。いちばん心地いい名乗り方/呼ばれ方は、参加しているセルフヘルプ・グループで使っているニックネーム(アノニマスのグループなので)。
ヒマができたらこの小説読んでみようかなあ。