MGS2

下の弟がプレイステーション2の「メタルギア・ソリッド2」(以下MGS2)の最後のあたりをプレイしてて、思わず1時間ほど見入ってしまった。ラスボス(っていうのともちょっと違ったけどさ)のあたりからエンド・クレジットまでね。MGS2は全体的にかなりリアルな作りでふつーののゲームとは一線を画してるなあとは思ってたけど、このラストの大どんでん返しはすごいね。私はヴィデオ・ゲームには全くと言っていいほど興味がないのだけど、MGS2については別格扱いをしてもいいという気になったよ。このラスト・シーンのラスト・メッセージは、同時多発テロ以後の世界の文脈においてはとりわけ強いリアリティを持って響いてくる。(しかも、意図的だろうけど、ゲームの舞台は現代アメリカのようだし。)ヴィデオ・ゲームやTVなんかを「くだらないもの」として自分の視野から排除してしまうことは簡単だけど、実際にはそれらのマスメディアは多くの人々(特に比較的若い世代の人々)に対して多大な影響力を持っているわけで、そこから質的にも量的にも「くだらなくはないこと」を学ぶことは可能なのではないか?(ちょうどミニシアター系の映画のみを評価する男子にはいまいち信用が置けない気がするように。) と、今日のMGS2体験を通じて思ったりした。