花火恐怖

今、うちからチャリで10分の湖岸で夏祭の花火大会が行われている。午後8時から1時間、盛大に打ち上げられるのです。部屋の中にもその爆音と振動がリアルに伝わってくる、というか今この瞬間も伝わってきている。次にこの祭に行けるのはいつなのか分からないので行ってみようかな、とちらりと思ったけど、やはりやめておいてよかった。なんと言っても私は打ち上げ花火が怖いのだ。ひゅるひゅると頭の真上まで上っていってから炸裂する瞬間までのあの緊張の1秒間。胃が爆発しそうな破裂音。光が垂れてきて目を火傷しそうな閃光。あれが怖くないはずがない。小さい頃から死ぬほど怖くて、でもこれも大人になったら自然と克服できるんだろうと希望を持っていたのだけど、もちろんそんなことはなく今でもばっちり恐怖症だ。映像としては美しいと思うし、私は夏も祭も大好きなので風情があってたいへんよろしいとは思うのだけど、どうしても近くで見るのはダメ。自分なりにいちばん納得しているその理由は、私は前世で戦争の爆撃に遭って死んだから、というものだ。占いもおみくじも血液型性格判断もリインカネーションも基本的に信じない私だけど、なぜかこれだけは強固に信じてしまっている。ああそろそろクライマックスの大輪大連発だわよどうしよう。