飛びたい!

昨日は大学の昼休みの1時間、外でめいっぱい日の光を浴びた。日焼け止めなんて塗ってなかったので上腕はTシャツの跡がくっきり。まさに「紅白」。この炎天下で無謀だよなあと自分でも思ったけど、このところお日様に当たってなくて黴が生えて死にそうな気がしてたので、なかなか気持ちよかったです。
日差しにじりじり灼かれていると、パラグライダーを担いで山へ通っていた学生の頃の記憶がよみがえってきた。全般的にヒマだった5年生時代、朝起きて気象が良いと見ると 今は亡き愛車スバル・REXにグライダーを放り込み、田畑が広がる田舎道を走り抜けて飛びに通っていたのでした。
パラにはもちろん動力の類は一切ついていないので、山へ行っても実際に飛べるかどうかは完全にお天気しだい。だから特に初心者の私は、いつでも飛べる準備ができていながらテイクオフ(離陸場)でひたすら何時間も良い風を待ち続けることもしばしばでした。でもこの待つ時間もなかなか悪くない。もちろん早く飛びたくってうずうずしてはいるけど、芝生の上に寝転んで雲やとんびや先輩フライヤーの小さな機影を見ながら陽の光を浴びるのも、また幸せです。私はどちらかというと遠くへ飛びたいとか高く上がりたいとか長く飛びたいとかそういう欲はほとんどなくて、ただ山へ行って日差しを浴びて風を受けながら安全に気持ちよく飛べたらそれで満足、といういささか志の低いフライヤーだった(だから当然のごとく上達は遅い)ので、飛べた日も飛べない日もほぼ同じくらいに幸せだったのでした。
みっともない日焼けを作りながら、そんな日々を思い出してしまった。色々と都合がつけば、7月初旬に友人と近くの海岸へ飛びに行けるかもしれない。考えただけでわくわくする。おたくといえばおたくだけれど、でも自分はこれをやらずには死ねない!と思って始めたことだから良いのです。それにしても私の初フライトの時の写真はそろそろいい加減にネット上から封印していただきたいとは思うけれど。