なぜか親子もの2本

最近観た映画。

  • JUNO

私は妊娠・出産が絡む事柄は(映画に限らず日常生活でも)基本的に受け付けられないのですが、この映画は良かった。すがすがしかった。最後までイヤな気分に一度もならなかった。なぜだろう?と考えてみるに、その理由の1つは、セックス/恋愛/妊娠/出産/養育(所有)という要素がすべて別々のもの(であるがゆえに選択可能なもの)として捉えられていたからじゃないかな、と思う。
養父候補の男性に幻滅したジュノが言う「だってあなた大人なのに!」(大人のくせに、しかも父親になろうとしてるっていうのに、思春期少年みたいなぐじゅぐじゅしたこと言ってんじゃねえよ! という文脈において)というセリフが胸に痛かった。そうだよな、私も16歳とかそれくらいの年の頃は周りの大人に対して「お前大人のくせに!」と思ってたなあ。でも32歳になった今思うのは、大人って子どもの頃に思っていたほど大人じゃないんだということ。大人になるって言ったって決して完全な存在になる(なれる)わけじゃないんだという当たり前のことが分かるようになってきた今の私の目で見ると、ジュノのセリフは逆にまさに子どもであるがゆえの言葉だよな、と感じた。
ジュノの父と義母が好き。義母はどっかで見たことあるなーと思ってたら「ホワイトハウス」のCJでした。

大好きなティム・バートン作品。未見だったので念願かなって嬉しい。
とても心を動かされる映画だった。死を前にした父との和解がテーマというのも心に響いた。
DVD欲しい。
今まで柴犬顔にあまり魅力を感じていなかったユアン・マクレガーに好感を持った。