京都バッハゾリステン

教会でアンサンブルを聴くのってたぶん初めてだ。コンサートホールに比べたらもちろん音響は良くないし、お客さんが多すぎて席がきつきつだし、暑いし、それでも教会で聴くバッハ(古楽アプローチ)はとても美しかった。
チェンバロ協奏曲(ブランデンブルク4番と同じ)の、2楽章が終わって3楽章に入ったところで、私が丸ごと赦されたような感覚が押し寄せてきて、3楽章を聴きながら泣けてきた。
次のミサ曲ト短調(BWV1057)も天国的な美しさだった。
後半の世俗カンタータ215番(BWV215)は心楽しかった。
コンサートホールだと演奏している「人」を見てしまうし聴いてしまうんだけど、今日は人よりも音楽そのものを、人を超えた力を、感じることができた気がする。それは新鮮な喜びだった。