[旅する]ベルリンうろうろ

  • 朝食

7時に起床。昨夜は夜中までホステルの外も中もそれなりに騒がしかったが、問題なく熟睡できた。
ホステルの朝食は∈5.5と高めだけど、まずまず満足いく内容。ビュッフェだしね。肉のパテと生ハムがうまい。チーズも黒パンもヨーグルトも朝から好きなだけ食べれるなんて、幸せです、やっぱり。
ロビーでガイドブックを読みながら、今日の計画を立てて、11時にホステルを出発。

↑水を入れたグラスのふちを指でなぞって音楽を奏でる人。ちゃんと和音を作って3拍子で演奏してて、なかなかうまい。

↑この辺りではいつもロマの女性がアコーディオンを弾いているようで、いつ通ってもどの人もおんなじもの哀しい曲を弾いていた。伴奏はなくてメロディーだけ、というのがわびしさを募らせる感じだった。

  • アルテ・ナショナルギャラリー


マネ、モネ、ピカソロダンドガセザンヌ、ボナール、ゴーギャン、ドゥフィ、などなどの作品が惜しげもなく並ぶ。今さらだけどヨーロッパの美術館ってすげえ。
他には、Fritz von Uhde、Arnold Bocklin(oはウムラウト)、Franz von Stuck という人たちの作品が気に入った。
ミュージアムショップで、気に入った絵画の絵はがきと、表紙に「もじゃもじゃペーター」が描いてある小さな絵本を買った。たぶんドイツ版マザー・グースみたいな内容。ドイツ語は読めないけど、挿絵が所どころ残酷でシュールでひとめぼれしたので。
14時にミュージアムを出た。すぐ向かいのベルリン大聖堂が14時の鐘を盛大に打ち鳴らしている。いや、ほんとすごいでかい音。しかもいつまで鳴り続くのか?と思うほど長い。毎時間こうなんだろうか?
というわけで、ベルリン大聖堂へ向かう。

  • ベルリン大聖堂


教会はたいてい無料で入れるのにここは有料なので、ちょっとだけ不服に感じながら中に入った。
中では偶然にも結婚式をしていて、式の進行の様子を見れて、オルガンも聞けた。




ドームの頂上まで階段で登った。とても良い眺め。




頂上では日本からのツアー客にちゃっかり混じって、ツアコンの説明(「ほら、あちらに見えるのが○○ですよー」)を聞きながら観覧した。
ここまで登ってこの景色を見ると、確かにお金を払った甲斐があるような気がするわ。
満足して階段を下りて、地下のお墓を見て俗世へ戻った。

  • ジャンダルメン広場へ

ウンター・デン・リンデンからフリードリッヒ・シュトラーセに入り、ジャンダルメン広場まで歩いた。

ウンター・デン・リンデン

ドイチェ・シュターツオパー(国立歌劇場)。
ジャンダルメン広場にはフランス・ドームとドイツ・ドーム。そしてコンツェルトハウス!


↑フランス・ドーム。

↑ドイツ・ドーム。





↑コンツェルト・ハウス。
チェックポイント・チャーリーを目指して歩く。

↑この熊はちょっと怖いね。妖怪っぽい。

↑こいつは神秘的かつ、たるんだ腹がセクシー。

  • チェックポイント・チャーリー






↑歴史を映し出したパネルが並んでいる。

  • 絵画ギャラリーへ

絵画ギャラリーを目指して、ポツダム広場の方向へ歩いて行く。途中で壁が残ってるところがあった。

↑「SAVE OUR PLANET」と書いてある。
ポツダム広場を過ぎて、フィルハーモニー(ベルリン・フィルの本拠地)の横を通る。絵画ギャラリーはこの近くのはずなのに、なかなかみつけられない。18時に閉館なのに、もう17時近い。焦る焦る。
ようやくたどり着いたのは17時すぎ。奥まってて分かりにくい所にあったようー。ほんとにここ?と思うような、外観はつつましい建物。
でも内部の展示はすごかった。中世〜18世紀の絵画の宝庫でした。すんげえの。
ボッティッチェリ、ラファエロフェルメールレンブラントもあった。
Lucus Cranach d. A(Aはウムラウト)(1472〜1553)という人の絵が面白かった。ボッシュのような、奇妙なビザールな絵。
あまり時間がなかったのは、残念というよりむしろ良かったと思う。初めにここに来てたら1日つぶれちゃうもの。

ポツダム広場まで引き返す。途中でフィルハーモニーの石段に腰掛けてタバコを吸った。


↑遠くから見るとサーカス小屋みたいで、近くで見ると白い部分が船みたいで、やっぱり変な建物。中に入れなかったのはほんと残念だけど、また来るからね!

↑映画博物館。展示は見なかったけど、ショップで「ベルリン・天使の詩」のハガキを買った。

ポツダム広場にも壁の一部が展示してある。パネルとパネルの間に立ってるのが壁ですね。

  • 軽く夕食

勢いでそのままブランデンブルク門まで歩いた。門の後ろの広場で国連の平和イベントをしていた。「PACE」(平和)と書いたレインボー・フラッグが掲げられている。

↑特設のステージではパネルディスカッションをしていた。パネラーの熱弁に、聴衆から拍手が湧き上がる。

↑自転車に旗を付けたこんなおじさんも。
出店がたくさん出ていて、そこかしこにテーブルと椅子が並べられてたので、ブラートヴルスト(焼きソーセージ)とベルリナー・ピルスで夕飯。
しかし寒い。今回日本からデニムのジャケットは持ってきたけど、風を通さないウィンドブレイカー的な物が必要だったと後悔する毎日です。
ほろ酔いモードで少し遅刻しつつ、小舟さんのお友達Yさんのお誕生日パーティへ向かう。

小舟さんに電話で誘導してもらって、無事にYさんのアパートに到着。小舟さんとキラキラさんはすでに着いていた。キラキラさんのルームメイトの陽光ちゃんもいる。
Yさんは日本マニアらしくて、リビングにタタミを敷いている。日本語もお上手。けいぶん社とか知ってるし。面白いー。
Yさんと小舟さん、キラキラさんたちがお料理を作ってくれて、手巻き寿司パーティー

すごい楽しかった! 皆ほんとにいい人たちで、ナイス&カインド。私のつたない英語にも付き合ってくれる。特にPさん&Kさんとたくさん話して、とっても面白かった。
なんと、私が高校の頃から20代の前半くらいまですごく好きだった日本のミュージシャンのプロデューサーMさんもパーティーに来ていて、めちゃびっくり! 「え、あなたが? そうなの? うそ、まじで?!」と思わず日本語でひとしきりうろたえて、みんなに「うそじゃないよ、ほんとだよ、本物だよー」と面白がられた。どきどきしながらMさんに握手してもらって、Mさんのパートナーさんに写真撮ってもらって、テラスで夕風に吹かれながらあれこれ話した。最っ高だ。
小舟さんたちはひと足先に帰って、私は午前2:30に皆さんと一緒に失礼した。ベルリンは土日は地下鉄が終日運行してるので、終電を気にせず夜を楽しめる。ここは日本みたいに野蛮な国ではないので、夜間の労働に対してはきっと十分な補償がなされていることでしょう。
ホステルに着いたらもう3時。コーヒーを飲もうかと思ってたけど、眠いので寝た。