帰宅後、ヴィオラの練習。先弓で弾く時の感覚がいまいちつかめない。弓先に来た時のこの「無理して弾いてる感」(正直しんどいよ!右腕があり得ない伸ばし方を要求されるし、体がよじれる〜)は、どのあたりまでが正当なもので、どのあたりはあたしの間違いによるものなのか?
先生に指定されたセヴシックの教本(ヴィオラ版)を開いてみる。
あたしはこのきごうはよめません。
音符を読む練習から始めるなんて実に25年以上ぶりですよ!
新しい世界、しかもヴィオラという名の魔性の森に片足を踏み入れてしまったのね、あたし。
それにしてもこのセヴシックって人の周到さというか綿密さというか、はすごいな。右手と左手のあらゆる(文字通り、あらゆる)パターンを網羅した教本を作ってしまったこの執念、情念。強迫的な情熱を燃やして、燃やし過ぎておそらくは自分の人生も焼き払ってしまったのだろうこの完全主義者に、あたしの人格の一部がよく共鳴するのを感じる。
さて、アルペジョーネ・ソナタやフランクのソナタを弾けるのはいつになることやら。