破壊と創造、暴力と祈り

ご学友ちゃんにお借りしてるCoccoのベスト盤を、iPod(上の写真。月星仕様)で毎日毎日これでもかいうぐらい聴きまくってます。冷静に考えてみたら先週末から今日まで、ラジオで流れてくる曲以外はCoccoしか聴いてないわー。おかげでシカオたんのニューアルバムは買ったはいいけどほとんど聴いてない、でも今はCoccoのほうが大事だからいいのだ。

ベスト+裏ベスト+未発表曲集

ベスト+裏ベスト+未発表曲集

今さら私が言うことでも何でもないのだろうけど、Coccoの歌って本当にすごいですね。
激しく衝撃を受けました。「なんで私のこと知ってるの?」「なぜあなたに私のことが分かったの?」という感じ。ほんと、自分のことが歌われてるみたいに思える曲がいくつもあった。
私はCoccoさんとの初対面の第一印象があまりよくなかった(学生時代に通ってた歯医者が歯を削る音を相殺するためにヘッドフォンで有線を聞かせてくれるという変わったサービスをしてたんだけど、そこで「強く儚い者たち」を聞いて変な歌〜と思った)ためにその後食わず嫌いしてた。後悔してます、私が間違ってた。
ベスト盤だしどの曲も最高って感じだけど、私が特に強烈に惹かれたのは、DISC-1の「Way Out」「カウントダウン」「雲路の果て」「遺書。」「Raining」、DISC-2の「あなたへの月」「けもの道」「SING A SONG」「星の生まれる日。」です (ほとんどじゃん)。
「Way Out」なんて分かりすぎて近すぎて、最初聞いた時心臓止まるかと思ったよ。「ほら、これはあなたの体験でしょう? あなたの記憶でしょう? あなたのコトバでしょう?」って言われてるみたいな。私の中の深い闇が渦巻いてる部分に手を突っ込まれて、無理やり引きずり出されたものを目の前にさらされたような。
私はクラシックから音楽世界に入っていったこともあって、基本的にエレキギターの音はとても苦手で(ワウ加工したのは好きだけど)、へヴィーなテイストだとさらにダメで、歌い手が叫んだりするのなんて全然受けつけない体質。でも今回このCDを聴いて、エレキもへヴィー・サウンドも絶叫もこんなに美しいのかと思って驚いた。美しいと感じてる自分にも驚いた。
新しい世界を教えてくれたご学友ちゃんに感謝。Coccoさんもっと聴きたい。