シャネルはこういう人が着るもんでしょう!
今日観た。
- 出版社/メーカー: ショウゲート
- 発売日: 2005/07/06
- メディア: DVD
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ファニー・アルダン(マリア・カラス役)の驚異的な演技と劇中劇の「カルメン」(これオンリーのDVDをぜひ観たいわ〜)を観るためだけでも、この映画は観る価値アリです。非主役の人たちもすごくいい。サラ役の人はどっかで見たことあると思ったら、同じくフランコ・ゼフェレッリ監督の「ムッソリーニとお茶を」の主役だった人ですね。あの映画も良かったよなあ、シェールも出てて素敵だったし。あとジェレミー・アイアンズ(ケリー役)の恋人が描いた月光の画が印象に残った。月の画が好きなので。
私は大学時代に幸運にも何人かの信じられないくらい豊かな音楽の才能に恵まれた人と出会う機会があったけど、周囲が簡単に「神業!」なんて言ってしまうそういう人たちの演奏が生み出されるまでには気の遠くなるような努力の積み重ねや苦しみがあるんだよね、という当たり前のことをしみじみ思った。あと、過去(しかも比較的若い頃)に成功して大きな名声を得てしまった人って傍からは幸運な人に見えるけど、過去の輝いてた自分の姿に縛られるのって本当にきついことなんだろうなあーと想像しました。社会的に成功することはもちろん難しいだろうけれど、成功した後に生き続けていくことのほうがもっと難しいのかもしれない。
ただ、DVDの特典映像のゼフェレッリ監督インタビューは若者への説教ぽくてちょっとイヤでした。小学校や中学校の全校朝礼で校長が言いそうみたいなことを言ってる。まあ映画界の御大だからそういうこと言いたくもなるのかもしれないけど。
やはりオペラは面白そうだわー。DVDでいろいろ見たい。