ヒラリー・スワンクだったのがせめてもの救い

ミリオンダラー・ベイビー」、2日前に観ました。

ミリオンダラー・ベイビー [DVD]

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アカデミー賞のなんたら部門も取ってるし、傑作!感動の嵐!みたいなうわさを聞いてたのですが、いったいどこでどう感動するもんなのか私にはまったく分からなかった。ボクシングのシーンのひりひりする感じと、ヒラリー・スワンクの演技の素晴らしさは良かったけれど。あとはちょっとひどいんじゃないか。いろんな要素を盛り込みすぎで、それぞれのエピソードの描き方が浅い(例えばマギー=ヒラリー・スワンクの事故から最期までのくだりなんて、もっともっと描くべきことがあるはずじゃない?)。人物描写もあまりに平板だと思う(特に主役以外の人たちが)。マギーの家族の描き方なんて観てて恥ずかしくなるぐらい稚拙。と私は感じた。モーガン・フリーマンの立ち位置も結局よく分からないし。
後味の悪さが残った。後味の悪さ「だけ」じゃないのは、ヒラリー・スワンク主演だったからこそ。それがほぼ唯一の救いだわ。