音楽したい

何屋か知らんが外に「雪やこんこん」の歌を流して走り回ってる車がいてすごく神経に障るので、CDを聴いた。

ラフマニノフ:交響曲第2番

ラフマニノフ:交響曲第2番

↑おっちゃん(ゼミの先生)から借りてるやつ。ずいぶん前に借りたのにずっと聴いてなくて、さっき1楽章だけ聴いてみた。
あああ! これぞ音楽ですよあなた。私はこういう演奏がしたいんだよ。ものすごく丁寧で注意深くて細部に至るまで知的に制御されていて、でも音楽の流れや方向性や生命力(って言うとインチキくさいけど、「生きている感じ」のことだと思ってください)は微塵も失われていない演奏。神業的と言っていいほどの、その稀有なバランス。本当に、素晴らしい。
このCDを聴いて気持ちがはっきりしたから正直に書いちゃうけど、私は今いるオケについて強がって前向きなふりをしてたよ。ほんとは、演奏する喜びよりも、苛立ちのほうが大きいのです。
私はもっと聴きながら、見ながら、考えながら、感じながら、演奏したいよ。音量や身振りやコトバでごまかしたくはないよ。お客さんや自分たち自身や作品を欺きたくないよ。
こんなことを思ってしまう私は、多様な音楽の楽しみ方を受け入れられない偏狭な人間なんだろうか。あるいは理想主義的にすぎるんだろうか(しかも大して弾けもしないくせに)。それに本番を目前に控えて後ろ向きすぎる発言でもあるよね。もちろん本番では限られた条件の中で最善を尽くすつもりだし、わざわざ足を運んでくれたお客さんにはできる限りよい演奏をきいてもらえるように努力するし、その中で私自身も楽しんで弾こうと思ってるけど。
でも。しかし。
こと音楽に関しては、割り切ろうとしても割り切りきれないんだなあ〜、私。それってやっぱり、音楽を愛してるからなのかなあ〜。
室内楽への「転向」計画を早いとこ実現させたほうがいい気がしてきました。あー空から楽器降って来ないかな。