過激なまっとうさ

森達也森巣博『ご臨終メディア』読了。

むちゃくちゃ面白かった。森さんすげー。「A」も「A2」も観てなくて他の著作も読んでないので、一刻も早くどれかに触れたい。
「善意」、「正義」、「被害者への感情移入」などがもつ危険な側面には、社会福祉なんてもんをやってる私はことさらに陥りやすいのだよ。ということを痛切に再認識させられた。「その危険性が分かってんのかお前?!」と著者に問われている気持ちになった。だって社会福祉のテキスト見たら、「社会正義」とか「統合」とか「ヒューマニズム」とか「共感」とか、ふつーに書いてあるもんね。
社会福祉の勉強だけやってたらアホになる。
ってことを、ある程度の実感を持ってとても強く感じるようになってきた、今日この頃。社会福祉とは違う勉強も(違う勉強こそ)、できる限りいっぱいやろう。
過激にまっとうな本でした。