ダンディー★パスカル

昨夜は5限終了後にダッシュで大フィル(大阪フィルハーモニー交響楽団)の定期に行ってきました。んが、思いっきり急いで行ったけども1曲目にはタッチの差で間に合わなかった。19:00開演のところ19:03にホールに着いたのよ。やっぱガッコからザ・シンフォニーまで1時間で行くのはきついわ〜。もちろん途中でタクシーとか使えば間に合うけど、貧乏学生たるものそんなリッチなこたぁできないしねえ。
そんなわけで1曲目の日本初演の曲は聴けなかったです。ほいで2曲目は、あのパスカル・ロジェ(!)独奏のサン=サーンス「ピアノ協奏曲第5番『エジプト風』」。私はサン=サーンスって全然好みじゃないのですが、割と面白い曲でしたよ。2楽章は確かにヨーロッパから見たところのいわゆる「エキゾティック」な(それを「エジプト風」と呼んでいいかどうかは疑問だが)雰囲気のある曲でした。今聴いてもけっこう新鮮な和声のところもたくさんあったので、サン=サーンスが生きていた当時にしたらかなりアヴァンギャルドだったんじゃないのかなあ。3楽章は華麗に流麗に、終わりました。
私たちの席は下手(シモテ:舞台に向かって左側)のバルコニーで、しかも関西のホールは東京のんに比べて作りがずっとこじんまりしてるので、昨日はパスカルさんの手の動きがかなり間近で見れました。聴き惚れるのみならず、手指に見惚れたよ。ちなみにパスカルさんは眼鏡をかけて弾いてたんだけど、弾き終わってイスから立つ時に片手でさっと眼鏡外しながら立つのね。その仕草の格好良さに、眼鏡フェチの私はあへ〜〜(by のだめ)ってなってました。もうパスカルったらダンディー★ そしてアンコールにサティの「ジュ・トゥ・ヴ」を弾いてくれた。パスカル・ロジェで、ザ・シンフォニーで、「ジュ・トゥ・ヴ」とは。なんて贅沢。至福のひと時でした。
なんかパスカル・リポートみたいになってしまったけど、実際私にとって昨夜の演奏会はパスカルサン=サーンスがメインみたいなもんで、休憩を挟んだ後半のワーグナージークフリート牧歌」とR.シュトラウスティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」は、まあそれなりに良かったですよ、というくらいの感じでした。それなりに。
それにしてもヴィオラのトップ(首席奏者)の女性、いつ見ても(聴いても)むちゃくちゃ格好いい。憧れるわ〜。
終演後は楽屋口に行くのがちょっと遅れて、お会いするつもりだった団員の方には会えずじまいだった。むう失敗。
帰りがけに、一緒に聴いてた友人とダイニングでゴハンした。ハーフ&ハーフ一杯だけで酔っ払っちゃう私ってどうなんですか?! 文字通り浴びるほど飲んでいた学生時代の私など、今は見る影もありません。いやはや人って変わるものですねえ。