2005-08-24 其の5 読む 愛と憎しみの韓国語 (文春新書)作者: 辛淑玉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る文章構成がちょっと読みにくかったし、私は不勉強で韓国語のフレーズそのものを楽しむことなんて全然できなかったけど、「在日・3世・女性」の視点で書かれている本書の内容にはぐーっと惹きつけられるものがあった。私は「韓国の人」や「北朝鮮の人」のことを知らないのと同様に、あるいはそれ以上に、「在日」と呼ばれる人々について全くと言っていいほど知らない。というか、少なくとも「韓国の人」や「北朝鮮の人」については自分が無知だという自覚はあったが、「在日」の人々に関しては自分が知らないということすら知らなかった。 朝鮮半島でも日本でも戦争が起きて真っ先に殺されるのは我々在日なのだ、という著者の記述は、重い。 ヨン様やビョン様を追いかけるのもそれはそれでいいと思うけれど、私たちがすべきこと・知るべきこと・考えるべきことは、本当にたくさんあるはずだ。