吹奏楽は好みじゃないけど吹奏楽部は好きだった

数ヶ月前に録画していた、吹奏楽コンクール全国大会出場を目指して大奮闘する高校生たちを追う番組を見た。私も高校時代は吹奏楽部員(ストリングベースおよび学生指揮者)としてコンクールに命を賭けていたクチなので、すごく懐かしいなーと思いながら見ていた。全国大会常連の大阪府立淀川工業高校(通称ヨドコウ)とか、当時ほんとに憧れまくってたもんね。部活仲間とヨドコウの演奏CDを何回も何回も何回も繰り返し聴いて、すげー!とか、この上手さ人間じゃねえ!とか、格好よすぎて死ぬー!とか音楽室で叫び合っていた。なんてアタマの悪い高校生。でも本当に、それくらい真剣に憧れていたのだ。はるか遠くの世界に住む、雲の上の人たち。
でも、今日その番組を見て思った。そんなにも上手い常連校の彼ら・彼女らも、超へなちょこで万年県大会止まりの当時の私たちと全く同じように、悩み、苦しみ、もがき、泣きわめき、それでも自分にできるのは練習することだけだから朝から晩までバカみたいに練習して、そうやって毎年死ぬ思いで普門館(全国大会の会場)までたどり着いてたんだなあ、と。久々に「青春」の風景を思い出して、ちょっとひりひりした。