ETV特集

4日くらい前にNHKETV特集で「子どもとの向き合い方」的なのをやっていた。長崎の事件などの近年の「少年犯罪」や、「荒れ」「キレる」といった子どもの「問題」に対して我々はどのように向き合っていけばいいのか? というテーマの番組。様々な識者がコメントしていた中で、ある小学校の先生とある社会学者の発言以外は特に鋭いものとは思わなかったが、番組全体が「問題」を子どもの側の「病理」性や「不適応」や「欠損」に帰結させて捉えるのではなく、むしろ子どもを取り巻く環境や大人たちの「受け止め方」を変えていくことで、それらの「問題」は従来とは異なる相を表してくるのではないか、そこから何か新しい展開が見えてくるんじゃないか、という方向性を打ち出していた点に好感が持てた。この手のテーマを追求する条件は当然NHKが民放より圧倒的に有利なので、NHKには今後もぜひ頑張ってほしいです。