ジュニアオーケストラ

高校の頃まで入っていた地元のジュニアオーケストラの定期演奏会を聴きに行ってきた。私がこの団体を「卒業」して以来、初めて聴く演奏会なんじゃないかと思う。そうだとしたら7年か8年ぶりくらい(?)かしら。曲目はストラヴィンスキー「プルチネッラ」組曲ベートーヴェン交響曲第8番」(ベーレンライター版)など。いやはやこんな曲が演奏できるなんて、田舎のちびっ子へなちょこオケだったのに随分レベルアップしたんだなあ。と感慨に浸りながら演奏を聴く。実際に本番を聴くと、私がいた頃とはほんとに比べものにならないほど上手くなっていて驚いた。以前は前半の初心者クラスのプログラムなんて「お稽古ごと」の延長でしかなかったのに、なかなかどうして、まだ椅子から床に足が届かない小学校1・2年生も含めてしっかりした演奏をしてくれた。そして「プルチネッラ」。室内楽としては難曲の部類に入ると思うけど、弦楽器のソロの子たちは実に堂々と演奏していて安心して聴くことができました。さすがに管楽器はちょっときつそうだった(いや、これは難しいからね。)けど、全体としてはいい出来だったと思います。これだけできればあっぱれだよ、うん。そして休憩をはさんでメインのベー8。さすがにジュニアオケなので「音楽の方向性」とかそういうことを表現するには至らないけれど、小学生〜高校生の寄せ集めオケ(そうなのよ、毎年春に募集して寄せ集めてるオケなんですよ)でここまでできれば大したもんだと思います。いや、ほんとに。久しぶりにいい本番を聴かせてもらいました。何と言っても私のかわいいかわいい後輩たちが、演奏会のマネジメントから当日の司会進行、そしてもちろん演奏そのものまで実に一生懸命に取り組んで、そしてこれだけの成果を毎夏この地に残していってくれているということが、私は嬉しくてしょうがないです。中・高のガキんちょの時に私がここでのめり込んで取り組んでいたことも決してムダではなかったんだなあ、ちゃんと次につながっているんだなあと思うと、お姐さんは感無量ですよ。今回は私自身がしっかりと練習をして納得いく関わり方をする自信が全くなかったので、せっかくお誘い頂いたにもかかわらず出演をご遠慮してしまったのだけど、また遠くないうちにちびっ子たちと一緒に弾ける日が来ることを楽しみにしています。
それにしても、賛助出演した私の親友(タイコ)がアンコールでステージにバチを持って出るのを忘れ、舞台袖まで取りに帰ったために出番に間に合わなかったのには焦ったけど。でもその子も今のジュニアオケを築いた一員でもある(私は第2回定期演奏会から、彼女は第3回から以後連続して出演)ので、まあ大目に見てあげてね。こんなセンパイたちでごめんよ。