自宅で勉強する合間にピアノをさわった。今私が使っている部屋には私が小さい頃から弾いていたアップライトのピアノがある。プーランクの「15の即興曲」の15曲目「エディット・ピアフを讃えて」を弾けるようになりたいので、こしょこしょと練習。プーランクは曲によってはかーなりメロドラマちっくな書き方をしているので、1歩間違うと弾くほうも聴くほうも耳まで赤くなっちゃうような「もっさい」演奏がカンタンにできあがります。なんかね、私だったら恥ずかしくて絶対に避けるような和音の重ね方で書いてるんだよね、あの人は。それでいて全体として魅力的な曲になってるんだから素晴らしいんだけど。で、今日練習しててあらためて感じたのはペダリングの難しさ。これ1つで本当に印象が全く変わってしまう。あ〜レッスンを受けてた中学時代にペダリングまできちんと勉強すればよかった、と10年越しでちょっと後悔した。もっさい自分の音を聴いてると体の中を流れる農耕民族の血をこれ以上ないほどくっきり確認できる。いったいどうやったらエリック・ルサージュみたいに軽く軽く洒脱に弾けるのだろう? いやもちろん無理ですけどね、その1000分の1でもいいから。SIGH . でも誰に聴かせるわけでもなく自分が楽しむために弾いてるのでまた懲りずに練習します。