京都の夜

昨年の2月以降、平均して月に2〜3回京都へ通っている。
当地の市民オーケストラに所属しているので、その練習に出るために行くのだ。


今夜は三条から四条河原町へ抜けるのに、先斗町を歩いてみた。
やはり先斗町には独特の空気が漂っている。
なんしか、色っぽい。こんな色っぽい場所が他にあるだろうか?

看板も電飾も音も控えめな、実にこじんまりしたストリートなのになぜか無性にどきどきする。
この通りの奥に、あるいは脇へ逸れる小径の向こうに、何か未知なものが潜んでいるような気がする。
何かを秘めているような気が、するのだ。


最近は若い人向けのリーズナブルなお店も増え始めたみたいだけど
それでも先斗町という場所は私にはまだ早い。まだ若すぎる。


いつかこの街に見合うだけの成熟を果たしたなら、きっと戻って来よう。
その日までは1人で、あるいは大切な人と一緒に、この雰囲気を味わいながら
何度も何度も歩いて通り過ぎることでしょう。
どきどきしながら。