人生について考える

私は輪廻転生を信じない派なので、人生は一度きりだと考えている。
一度きり。
世界は何が起こるか分からないから、私はもしかすると今日死んでしまうかもしれない。
死ぬ前にしたいこと、というのを、最近は考えることもできなくなっていた。でもあるんだよね。確かに。
私が死ぬ前にしたいことは、ヨーロッパに住むこと。明確だ。
これをせずに死んでしまったら、意識がなくなる瞬間に激しく後悔するだろう。やろうとすればできたのに行動しなかった自分を、心の底から呪うだろう。
でも死ぬ瞬間にそう思っても、もう遅いのだ。
手遅れになる前に、動こう。


自分をひたすら責め続けて心身ともに消耗する毎日を送るのは、もうたくさんだ。
私が私を肯定できないのに、他人を肯定なんかできるわけがない。
私が幸せに暮らせていないのに、他人の幸せに貢献なんかできっこない。
私が健康ではなく、安心して生きれていないのに、他人の健康や安心のために役立つことなんかできない。
当たり前だ。
それでもしがみついて、しがみつきながらどうにかやっていけるんじゃないかと思って、やってきた。
色んなものに救いを求めた。友人、先輩、他の職場の人、カウンセリング、薬、通院、酒、過食、食事制限、映画、本、勉強会、学会、研修、自助グループ・・・。
それでも、苦しみはなくならない。私が変わっていないからだ。私の生き方が変わらないから。自分で自分を苦しめる生き方を変えられないから。

私がしないといけないことは、自分の病に向き合って、受け入れることだろう。
そして、私が何をしたいのかというと、自分を肯定して生きていきたいという、ただそれだけだ。
そのために必要なことだけをしよう。


ブラームスの3番(あらゆる音楽の中でいちばん好きな曲の1つ)を久しぶりに聴きながら、そんなことを思った。