治ってきました

朝起きて、熱なし。胃腸の痛みなし。吐き気なし。ふらつきなし。
いくぶん弱ってる感じはあるけど、治ってきたと言っていい感じ。ふうー。
人とも普通に会話できるようになった。昨日までは切れぎれに単語でしか話せなかったもんな。
元気になってみるとまるでウソみたいな気がするけど、人間って体調を崩すと本当に本当に自分のことしか考えられないものですね。というか、より正確に言えば自分のことすら考えられない。今痛んでいたり不調になっている臓器なり部位なりにすべての意識と感覚が総動員されて、そこで今起きてるその症状のことしか考えられない。「自分」なんていう全体的で抽象的であいまいなものなんてまったく思考の枠外だ。私にとって世界はただ胃だけになり、私が感じ考えることができるのはただ胃痛のことのみである。過去も未来もない。いわんや他人のことをや、だ。これじゃまるっきり動物的だよと思うんだけど、しかし私は人間でありつつ、というかそれ以前に動物なのだ、ということがまざまざと思い起こされる。こういうふうに無理やり思い知らされる体験って、けっこう大事だなと今回思いました。私は喉元過ぎればすぐに忘れてしまう愚か者なので、たまにはこうやって物理的に痛い目に合って体で思い知ることが必要なんだろうな、きっと。それにしても痛いのはイヤだけど。
それにしても、どうして今回急にこんなに不調になっちゃったんだろう?
推定される原因は、遊びすぎ、温泉の湯当たり、食中毒、食べすぎ(過食してるし)、日ごろの疲れ、精神的な何か(うさんくさいな)などだけど、どれもピンとこない。何なんだろうね?
体内小人の反乱・暴動説が有力かもしれない。私が奴らの存在を忘れてしまわないように。奴らがひとたび本気を出せば今回みたいにコロっと倒れてしまう、私の健康なり生命なりはたかだかそんなものなのだということを私に忘れさせないために。