血と肉の晩餐/信じること

tsukihoshi2008-12-25

朝から冷たい雨が降っては止み、晴れ間が射してはまた降り始め、をくり返す1日だった。
小雨に打たれながら自転車をこいで、かかりつけの精神科へ行った。薬がなくなりかけていたのもあるけど、今年のうちに主治医と医院のスタッフの人たちの顔を見ておきたくて。主治医と久々に話して心底ほっとした。自分の選択は間違っていないと信じられた。私はどちらかと言うとコトバ人間ではないしヒト人間ではないのだが(だからこそ今の仕事を選んだのかも)、言葉と人の力をあらためて思い知った。
冷え込む帰り道、進々堂でいつものパン・ド・ミを買って。スーパーで小松菜を買って。自転車屋でメンテナンスしてもらって。図書館で本を返してまた借りて。近所の1坪ケーキ店でタルトをひと切れ買って。
私は大の雨嫌いだけど、雨あられ(本当に一瞬あられが降ったのだ!)に打たれながら帰る道のりも全然みじめじゃなかった。むしろ心楽しかった。
帰宅後、白菜のトマト煮を作った。そしてボトルに3センチほど残っていた赤ワインにシナモンとしょうがを入れてホットワインにする(私は機会飲酒のみに制限しているが、今日のこれは機会飲酒と考えることにした)。パン・ド・ミの切れ端を焼いて、血と肉の晩餐。とてもささやかだけど、そして私はクリスチャンではないけど、感謝をしながら食べた。
夜は青山バロックザールへ演奏会を聴きに行くつもりだったが、外は冷え込みがきつくて、体は疲れていて、いっぽうで心はすでに満たされているので、行くのをやめた。
その代わり、部屋の明かりを落としてバッハのMesse h-mollを聴く。圧倒的な傑作。信仰の力というのはすごいものだとあらためて思う。
上の写真は知人からいただいたクリスマス仕様の「かまわぬ」の手ぬぐい。かわいい、けどこのシーズン以外はどう使ったらいいのか分かんないなあ(笑)