再出発

日曜(11日)は本当に久しぶりに演奏会に行った。たぶん1年ぶりくらい。自己暴露療法だね(苦笑)。あえてクスリ(頓服的に飲んでる抗不安薬)は持参せずに、退路を断って行った。しんどくなったらすぐ外に出れるように、前方の扉の脇の端っこの席に座って聴いた。もちろんそんな席じゃ音響は悪いけど、今回は音よりも自分の安心感のほうが優先順位は高いから。開演前と休憩時間にはすごいナーバスになって不安と緊張でぴりっぴりしてたけど、どうにかことさらしんどくなることもなく最後まで聴き通せた。とりあえず、嬉しい。先日は「ブロークン・フラワーズ」の飛行機の機内のシーンを見てるだけでかなり息苦しくなってたし、まだしんどいけど、一歩前に進めた感じ。
肝心の演奏。ピアノトリオの演奏会だったんだけど、ピアノの方がめちゃめちゃ上手かった。ヴァイオリンとチェロについては、音はあまり私好みのではないと思った、けどそれはダメ席で聴いてたからなのかもしれない。シューベルトの曲ってたいがいめちゃ大変でめちゃ素晴らしいよなあーと思ってるんだけど、ピアノトリオもそうらしいと知りました。色々いろいろあってシューベルトの後期の室内楽に触れるのは慎重かつ徹底的に避けてきたんだけど、やっとその規制を解除してもいいんじゃないかと思えた。
ささやかな再出発の演奏会になりました。