ホップ・ステップ・ダイブってあなた。

PARADE

PARADE

引き続きCocco病をわずらっているためCocco8に対してシカオたん2ぐらいの割合でしか聴く機会はめぐってこないわけですが、そのわずかな機会に聴きました。
今回は全体的に明るいねー。ポップだねー。そしてけっこう爽やか系だよねー。「明るいスガシカオ」とか「爽やかなスガシカオ」なんてWordで打ったら自動訂正されちゃうぐらいほとんど語義矛盾だと思ってる私ですが、今回はシカオたんそういう方向を開拓しようとがんばったのね。聴いてみて、こういうシカオたんもキライじゃないなと思った。
でも、相変わらずだな〜と思わせてくれる「38分15秒」(電話セックスの曲)や「Rush」(21世紀版「バクダン・ジュース」)、好き。
ちなみにこのアルバムでいちばん気に入ったのは「斜陽」。今さら言うまでもないけど、こういう曲を聴くとつくづくこの人はうまいなあと感服してしまう。
私がスガシカオの音楽を好きなのは(マスメディアに露出している範囲でのスガシカオという人じたいは逆に苦手)、この人の歌は私の中にある暴力性や加害性をえぐり出して見せてくれるから、という部分が大きいと思う。見たくないんだけど、「ほら忘れてんなよ、あんたの中にもあるんだから」と見せられている感じになる。他にも色々と理由はあるけど。
Coccoスガシカオのどちらも好きなんてそれこそ矛盾してると思うけど、そんな自分を許そうと思う。