ザ・コーポレーション

大阪・九条のシネ・ヌーヴォで「ザ・コーポレーション」を観た。
実はさっきまでえんえんとこの映画の感想を書いてたんだけど、まちがって消してしまったのです。かなしい。
えっと簡単に言うと、すごく色んなテーマを考えさせてくれる映画だったし、企業の「悪事」を断罪する仕方は鋭くて鮮やかでした。そういうところになんていうかスカッとするものも感じたし、世界に名だたる巨大企業の実名をこれでもかと挙げて批判しまくっていることにある種の健全さや希望も感じた。でも、そういう「悪事」を働いている企業を消極的・間接的にではあれ支持しているのは他ならぬこの私なんだし、私も含めてイノセントな人なんてどこにもいないわけです。「消費者」や「市民」(特に先進諸国の)だって立派な加害者なんだから。そういう「私の加害性」の描き方は、この映画では薄かったです。まあそこは観た人それぞれが考えるべきところなんだと思うけど。