キャッチャー
J.D.Salinger "The Catcher in the Rye" 読了。
- 作者: J.D. Salinger
- 出版社/メーカー: Little, Brown and Company
- 発売日: 1991/05/01
- メディア: マスマーケット
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ホールデン少年、ことごとく痛々しい。初めから終わりまで、私は読んでてずーっと痛かったよ。その痛みが回転木馬のシーンで極限まで昇華されて、これ以上ないほど美しく結実して、でも次の最終章ではホールデンは精神分析医のいる病院かどこかにいる。という終わり方は、とても苦い。けど不思議と悲壮感はないんだよなあ〜。
なんかまとまってないけど、とにかくとても面白かった。この調子だとグラス家シリーズ(「ナイン・ストーリーズ」とか)も原著で読んでみても、いいかもしんない。
それにしても、ホールデン少年の妹 Phoebe を「ふぉえべ」と読んじゃった人は多いはずだわ。(正解はフィービー。)