夜と酒とその向こう

おととい(土曜)は相変わらずヒマすぎて立ったまま寝そうな勢いのデパ地下バイトの後、飲み会へ出かけた。不登校の子たちの教室の先生方&ボラ仲間が、私の合格祝パーティーをしてくれたのです。なんとまあ嬉しいことよ。楽しく飲み食べ、「アル・カポネ」の異名を持つドン的存在のベテラン先生をおじさん扱いして遊び、泥酔した年下男子と熱い抱擁を交わしたりして(「お前バカ! そんなお前が大好きだっ!」)、素敵な時間を過ごさしていただきました。でもご馳走になっておいてこんなこと言うのもアレなんだけど、2次会がなかったのは不満だわ〜。私カラオケ行く気満々だったのに。くすん。てなわけで来週女子メンツだけでカラオケ会を決行することになりました。というか個人的雪辱戦ってことで半ば強引に私が決めちゃったんだけど。でもね、2次会がない飲み会って生憎私は知らないの。ごめんね野育ちで。「躾のいい子は長居しない」って誰かが言っていたけれど、何よそれ、躾が悪くて何が悪いのさ。躾が良くてすぐにおうちへ帰っちゃう上品なお嬢さんにはそもそも逆立ちしたってなれやしないけど、私はむしろうちに帰りたくないと駄々をこね続けていつまでも長居するような躾の悪い女でいたい。いいじゃない、だってそのぶん私といっしょにいたらきっと楽しいよ? だから私の躾の悪さなんて笑って許してよ。
なんてことを考えながらほろ酔いで帰路についた。そしたら朝目覚めたら左手薬指を突き指していることに気づいた。今もけっこう痛い。左薬指って。一体私の身に何が起きたのでしょうね。私の周りの世界は時々深い謎に包まれて、私を少し謙虚な気持ちにさせてくれます。お前がいつも見ている世界が唯一絶対の世界ではないんだぞ、お前が普段大事にしている論理的因果律が通じない世界もあるんだぞ、ということを思い知らせてくれるから。そんな世界を生き抜いて今ここにこうして私がいるということ自体を、僥倖と呼んでもいいのかもしれない。薬指の痛みは、私たちが1日を無傷で生き延びれるということは 当たり前のようでいて実は全然当たり前なんかじゃないのだ、ということを教えてくれる。そんなことを考えながら飲むお酒はことのほか身に染みて旨いから、やっぱり私はまた近いうちにお酒を飲んでしまうんだと思う。