シューベルト礼賛

梅田のタワレコでCDを2枚購入しました。1つは内田光子シューベルトピアノソナタ集、もう1枚は「例の」ノラ・ジョーンズの新作です。
うちに帰り、まずは内田光子からPLAY。

このCDは彼女がリリースしてきたシューベルト・ツィクルスを締めくくる1枚で、第4番と13番のソナタ、「6つのドイツ舞曲」、「12のドイツ舞曲」が入ってます。
私はこの中の「ソナタ第4番」が以前からとても気になっていたのだけど、買おう買おうと思いながらついタイミングを逃してしまっていたのでした。
ちなみにこの第4番の第1楽章は、映画「眺めの良い部屋」で主人公が婚約者の家で開かれたパーティで演奏している曲です。・・・って言っても分かんないか、ふつう。


内田光子はこのシューベルト・ツィクルスを自らのライフワークと位置づけていたようです。
私はもちろん彼女のようにシューベルトを「自分のものとして」演奏することは叶わないわけだけど、それでもシューベルトの音楽は私にとっても非常に重要な意味を持っています。
そしてその重要さというのは、これから先歳をとって私自身や私を取りまく様々な要因が変化しても、決して意義を減じることがない類の「重要さ」であるように思います。
ブラームスと並んで、シューベルトは私が一生をかけて付き合い続けることになるであろう作曲家のうちの1人なのだなあ、と内田の演奏を聴きながらあらためて感じました。
実に素晴らしい1枚です。シューベルトが好きな方はぜひ聴いてみてください。好きじゃない人にとっては退屈極まりないと思うけど、まあシューベルトとはそういうものだからね。